Q.2 お笑い芸人として転機になった“言葉”はありますか?
関根勤のお笑い人生は順風満帆に見えるが、実はそうではない…
――無茶苦茶な放送ですか……。
そう! クビになろうと思ってわめき始めたんですよ。「おじさんガムちょうだい」「俺は不死身だ! かー!」ってね。そしたら、ハガキが来たんですよ。「慰めても慰めても慰め切れない象の耳たぶ」とかね。しかも、一向にクビにならないんですよ。あれ、クビにならねえな、まだダメなのかなって。どんどんエスカレートしてって。そしたら、ハガキがどんどん増えてきて。それで、いつの間にかファンの集いをやろうかなんて話になって。そんな感じで、気が付けば『コサキン~』の番組が27年半。結局あれはボクが「クビになろうよ」って言ったのを、小堺君がいいよって言ってくれたからなんですよ。だから小堺君もキツかったんですよ。
――なかなか「クビになろうよ」って言えないし、出てこない発想ですよね。
要するに、気が弱くて「辞めたいって」言えなかっただけなんだよね。「オマエら、チャンスをもらっておいて、なにが辞めたいだ!」って言われるのが想像付くから。「一生懸命やったけどダメだったな」って言われた方が、「ボクらは頑張って目一杯やったんすけど、なんかセンスが向こうのやりたいことと合わなかったみたいですね」ってことで済むかなーって。でも、結果的にはこの言葉でヤケクソになったことで状況は好転した。ボクの言った「クビになろうよ」は、ボクのお笑いとしての転機になった“言葉”でしたね。
明日は「Q2. 開き直ると力が出せるものですか?」です!
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